【グッズ大量破壊!】AKBに2000万円つぎ込んできた古参ファン、人生を見つめなおし勝ち組へ【岡田奈々騒動】

心理的メカニズムAKB48,FGO,ソシャゲのやめ方,課金

2023年、あけましておめでとうございます。

当サイトも今年3月で2周年を迎えます。本年も、読者が推し活の無意味さを再認識できる一年になりますよう。

さて、当サイトでは主に二次元アイドルコンテンツについて取り扱っているが、今回の記事は三次元アイドル「AKB48」のファンを14年やってきて、グッズ等に2000万円注ぎ込んだが、ふとしたきっかけで人生を見直し、ファンであった自分に戻りたくなくなり、持っていたグッズを破壊した界隈では有名なファンを紹介します。

岡田奈々騒動について

2000万グッズ破壊男の記事はこちら。気になる人は読んでみてほしい。

https://www.j-cast.com/2023/01/07452083.html?utm_source=twitter&utm_medium=sns&utm_campaign=20230107&utm_content=news_452083

記事は上記リンクでも読めるが、ここでもかみ砕いて見ていこう。

岡田奈々騒動とは

岡田奈々は、元AKBメンバーで、交際禁止の掟があるAKBアイドルにも拘わらず男と交際していた容疑で問題になった、いつものパターンのアイドルだ。

AKBの旗頭であったにもかかわらず、この有様。恋愛禁止の掟を取っ払う風潮も生まれていたが、そもそもアイドル業は夢を与える仕事である以上、恋愛禁止の線引きは必要ではないだろうか。そんな意識も無くしたアイドルはそもそも応援する気も起きないし、とっとと一般人になってくれとさえ思ってしまう。

正直AKBなんてもうそんなもんだろ…岡田奈々とか知らねーし初めて聞いたわ…と、筆者を含めた大多数の一般ピーポーは思うことだが、AKBを14年間追い続けたファンにとっては、全盛期からの凋落に映ったことだろう。

無名アイドル時代からトップアイドル、そして落ちぶれたAKB

上記記事で、AKBの無名時代からトップに上り詰め、14年間AKBを箱推しつづけたけいすけ氏は、グッズに2000万円を注ぎ込み、ファンの間でも有名なAKBファンだ。AKBを、乃木坂やKPOPグループを抜くぐらいの勢いを取り戻してほしいとSNSを始めたのだという。

そんな彼が、グッズを破壊して「ファンには戻らない」と口にしたのは、自分の人生を見つめなおしたのと、「AKBグループの旗頭だったにもかかわらず、裏側では、そんなに頑張っているわけではなかったのかなって。」という、AKBへの諦めの気持ちが生じたからである。

確かにAKBは2007年ごろまでは無名のアイドル集団だった。それが、テレビでは見ない日がない、日本のトップアイドルにまで上り詰めた。けいすけ氏も、総選挙などで買い支えてきた一人だという。

しかし、2018年末、NGTアイドル山口真帆がファンに暴行された事件は読者も記憶にあることだろう。アイドルとファンの関係が近くなり過ぎたことが原因だとされている。

詳しい話を読むと、総選挙争いから山口さんを引きずり降ろそうと、アイドルメンバーが陰で動いていたようで、そこからファンの暴力事件にまで発展したという。

2014年、AKBの握手会で川栄李奈と入山杏奈とスタッフがのこぎりで男に襲われケガをした事件なんてのもあったな。この事件の犯人の男は別にAKBのファンではなく、精神的に病んでいたので人の多いところ、AKBの握手会を狙って襲ったのだというが。襲いに行けるアイドル。4年前にこんな大事件があったにもかかわらず、どうしてまた2018年に、NGTでファンからの暴力事件が起きたんでしょうねぇ???

いずれにせよ、アイドルとファンの関係もなあなあなうえに、アイドル間の関係も悪すぎる。そんなアイドルグループを推す気にはとてもなれない。

ましてや、けいすけ氏はAKBを盛り上げたいと考えていたファンだ。そんな彼にとって、ファンとの関係はなあなあだわ旗頭の意識すら低いわで、AKBグループに対する熱も冷めてしまったのでしょう。

誰でも突然冷静になる。一生推すなんて考えないように

人間、いつ推し活を辞めなければならない時期がやってくるのか分からないものだ。

「一生推す」「推しのいない人生なんて考えられない」などと今は言っていても、10年後には考えが変わることをよく念頭に置いておくように。

けいすけ氏も、14年もAKBの最初から最後まで見ていたが、今はファンに戻りたくないという心境に変わっている。

推し活をしているときは、「後悔しない」と思っていても、人生の岐路に立たされた時、使ってきた金額と時間の重みを感じるのだ。

本気で推し活をしてきた人なら、後悔こそしないだろうが、それでも現実に戻ると、使った金額の重みを感じる現象に陥るのだ。

明日は我が身、他人事だとは思わずに、自分も推し活をしなくなる人生について考えてみる必要がある。

アイドルへの裏切りではない。アイドルに裏切られたのだ

このけいすけ氏のグッズ2000万円大量破壊騒動で、同じAKBファンからは「裏切りだ」、SNS上でも「グッズを破壊する写真を載せる自己顕示欲」などという声もあるが、これは二次元三次元に関わらず、オタクとしてコンテンツを追いかけている人間にとって考えさせられる内容だ。

筆者は追いかけているのが二次元とはいえ同じ境遇の人間ではあるので、いつ自分がコンテンツと決別し人生を立て直す時期がやってくるのか、考えさせられた。

コンテンツから決別することを、同類のオタクからは「裏切りだ」と思われるかもしれない。

しかし、けいすけ氏がこの行為に及んだのも、AKBグループのしょうもない現状のせいであり、ファンがアイドルに愛想をつかすのもいたって普通の心理である。

ファンはアイドルのATMではないし、アイドルの保護者でもないのだから、アイドルもファンを裏切らない行動が求められて当然である。それが仕事。アイドルが仕事をまともにしなくなったら、ファンだってアイドルを見限る権利はある。ファンはアイドルを一生推さなければならないなんて暗黙の了解が何となくあるが、そんなルールは一切無いので。

けいすけ氏が褒められる点は、推し活をしていた当時も、アイドルとファンは適度な距離感を保つことを念頭に置いていた点だ。記事の3ページ目を読めばわかるが、「『けいすけさんのおかげです。一生忘れないです。これからもよろしく 』と言われました。」というエピソードについて、「絶対みんなに言ってますけど。」と、しっかり割り切っている。

アイドルの推しをやめて人生を見つめなおしたけいすけ氏と、アイドル一生推しの暗黙のルールに縛られ「裏切り」とほざくファン、どちらが聡明かは一目瞭然だろう。

グッズ破壊の写真を載せたことも、取材を受けたことも、ただの自己顕示ではなく、聡明でない盲目ファンに一石を投じるための行為だろう。けいすけ氏も、「ほどほどの応援ならいい、人生を見失わないで」と語っている。

ソシャゲも同様。FGOに400万円課金したものの、人生を立て直したくなった女性

もう一本、コンテンツにお金を注いできたものの、人生の岐路に立って現実を見始めた途端、使ってきたお金の重みを感じた例を取り上げよう。

https://anond.hatelabo.jp/20181224032047

上の記事は、ソーシャルゲーム「FGO」に400万円以上課金した女性だが、自身が人生の新たなステージに立った時、400万円というまとまった金額の重さを感じたという文章だ。

この女性は、「課金を後悔しない」という考えを持っていたものの、それまではお金の価値も将来も何も考えていなかっただけで、いざ人生の新たなステージに立ちまとまったお金が必要になった時、注いだ400万円の重みを感じたのだという。現在は「私の400万を返せ、なんてことは一切思わないけど、FGOを知らなかった、課金なんてした事のなかった頃の自分に戻りたいな、とは思います。」とのこと。

ソシャゲもアイドルも、そして自分自身の人生も、10年経てば大きく環境が変わるので、自分のこれから先の数十年間を考えると、今が楽しいという感情だけで勢いでお金を注いでしまうのは考え物だ。

課金や握手券商法が悪いという話題になりそうではあるが、結果的にお金を払っているのは自分自身なので、いかに正しくお金を使うか、適度にコンテンツに入れ込むかをよく考えた方が良いだろう。